2008年10月6日月曜日

利用者が多い時に値上げする日本の悪代官型料金設定

大阪から広島に出張した。
移動手段は、新幹線と高速バスだ。
日本の経済の先行き不安感と、なるべく経費の節約と考え高速バスを選択した。

ただ、料金の設定については、いつも不満がある。それは、一般によく利用される土日の料金が高めに設定されていることだ。
たしかに、そこの従業員のために、日曜出勤の手当てを出すために利用者にコストを転嫁させたい気持ちも分からないではないが、利用者にとっては、窮屈なうえに高い料金を払わされているのだ。

本来、料金設定というのは、その提供する価値と消費者の満足度とを勘案して決めるべきものではないか。高い料金を出しても、快適なバスの移動を体験できれば、その料金は高いとは思わない。

生産者重視主義の土日料金であっても、それに見合うサービスを向上させてくれればいいのだが、現状は、疲れるだけだ。

私は、利用者が多い時間帯、期間に料金をあげる業者を、悪代官的業者と言っている。利用者・消費者を昔の農民のように扱い、有無を言わさずに、一方的に料金を上げていき、「しめしめ、何も文句を言わない者どもから今日も儲かったぞ」と言っている悪代官と取り巻き商人のように感じる。

日本は自由主義経済の国のはずだ。

悪代官と取り巻き商人だけで料金を決めるシステムこそ、社会主義的を通り越して、封建的経済の姿そのものではないか。

消費者庁の設置について、今後、与野党で議論が始まると思うが、消費者庁の設置を、自由主義経済への修正のきっかけにしてほしい。

今こそ、暴れん坊将軍や水戸黄門や遠山の金さんの活躍する時代であってほしいものだ。